2008年2月10日日曜日

芸能 新聞

明治新聞事始め―「文明開化」のジャーナリズム

明治維新後、雨後の筍のように生まれた様々な新聞について、その実態に迫っています。維新によって民権や言論など、政治思想・文化思想を自由に語ることができるようになりました。そのため、新聞を作ることが一種のブームに。その創設期の主筆、販売体制はおもしろいですね。戯作者の仮名垣魯文が新聞を作っていたなんて、はじめて知りました。政治論に重点をおいた大新聞(「郵便報知」「朝野」「東京曙」「東京日日新聞」)と、俗談平話の記事を編集した小新聞(「読売新聞」「東京絵入新聞」「かなよみ新聞」)に分かれます。読売は今の「読売新聞」ですなー。おもしろいのは仮名垣魯文の「かなよみ新聞」。魯文みずから、「猫々奇聞(みょうみょうきぶん)」というコラムを持ち、猫々道人の号で、猫(芸者)のゴシップを書いていました。これがかわいい。半玉猫、金花猫、新猫などがお得意様をとったの、とられたのという話が載っていました。さすが戯作者。本当に新橋あたりの芸者の話だったらしい。そのほか、この頃の新聞から、四季の行事、生活の変化、飲食の洋風化、娯楽・芸能、雑話などを拾い、江戸期との比較をしています。これも、「文明開化」の名前の下に消えていった風物、また生まれたもの、と様々あり、おもしろく読みました。女性が相撲見物を許されたのは、明治になってからなんですって! へぇぇぇぇ。

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