著者が相場を読む時、ファンダメンタルズ3割、チャート2割、直感5割だそうです。その5割をしめる勘はたんなる勘でなく、日々の情報収集力、連想力、リスク察知力など訓練や意識から、総合的にはじきだされるもので、その時「相場がわかる瞬間」を経験するそうです。 その「相場がわかる瞬間」につながる、著者の思考、訓練、行動、意識などを少しずつ紹介した本です。為替ディーラーがどういう日常を送っているか、どういう思考をするのか知ることができ、実際に通貨証拠金取引など為替取引をされる方には面白い本だと思います。 まえがきにも書いてあるとおり、国際金融や外国為替の理論を数式を並べて勉強する本ではありません。購買力平価が為替相場に重要な影響を与えていると考える人には不向きです。真剣に為替相場について勉強しようという方にお勧めです。
著者は、長銀出身で、為替相場見通しの確かさから「為替市場の生き字引」と言われているとの紹介文を読んで衝動買いしてしまいました。 金利や景気等と為替の関係が解説してあるのかと思いきや、話の中心はディーラーの為替の見方で、購買力平価等という言葉は一度も出てきません。やや軽い感は否めませんが、読みやすい本です。どこまで本当のことが書いてあるのか、一般的なディーラーも同じ見方をしているのかよくわかりませんが、現実に相場を動かしているディーラーはこんなことを考えているのかということが少しわかります。著者が相場を読むのは、ファンダメンタルズ3割、チャート2割、相場力(長年の努力と経験に基づく勘)5割だそうです。プロでも5割が勘だと聞くと少し安心しました。 タイトルにもありますが、「経済初心者のための」本です。これだけ読んで為替相場で儲けられるというのは、やや早計です。軽く為替相場やディーラーについて読んでみたいという人向けですが、真剣に為替相場について勉強しようという人には不向きです。