堀北真希が地味〜に優等生を演じている静かな青春映画。パッショネイトに盛り上がることなど絶対にない、きわめて現実的、平凡な、教室でのやりとりや学校帰りの「あの頃」の雰囲気だけを如実に伝える淡々とした演出のなかで、堀北真希の美少女ぶりが非凡に際立っています。彼女が想いを寄せる善行くん役の細山田隆人(最近ようやく名前おぼえたよ)の落ち着いた雰囲気と温かい声の印象がとても好いです。特に麻雀のシーンの一連のさりげなさが好かったです。 ―ところで、ヒロインの後ろの席でキョロキョロしてる桐谷美玲ちゃんに注目☆ セリフは殆どないけど、動いてる分モデル写真時よりいっそう可愛いです☆ このとき映画初出演だったそうで、その意味でも貴重な一枚です。
原作:鷺沢萠 監督:秋原正俊 主演:堀北真希 出演:柳沢なな、細山田隆人、城咲仁、佐藤藍子(堀北真希の10年後) 鷺沢萠さんの没後、導入部分だけ見つかり、秋原監督が創作部分を追加し映像化。お嬢様学校の付属高校に進めず、都立高校に進学した堀北真希は「勉強のできる子」として高校生活を送り、やがて・・・・ この作品「春の居場所」と「母の居る場所〜台風一過〜」の2作品が堀北真希の「幻の作品」である。その内の一つが今回DVD化され、涙が出るほど嬉しい。
2004年に急逝した作家・鷺沢萌のパソコンから発見された未完の小説を原作に、創作部分も挿入しつつ繰り広げられる少女の思春期ストーリー。優等生であることにコンプレックスを抱いている芽衣子(堀北真希)は、劣等生のゼンコー(細山田隆人)に淡い恋心を抱くようになり、バレンタインデーの日に告白しようとする…。とにもかくにも堀北真希の繊細なる存在感が圧倒的で、彼女の魅力で作品全体が持ちこたえているといってもよいほど。特に彼女がゼンコーの家で麻雀させられる羽目になるあたりの過程は見せ方もよく、また親友マッキー(柳沢なな)との毎日の帰宅風景でのやりとりも、さりげなく自然でいい。もそれだけに10年後のエピソードはもはや不要だったような気もするが、作る側は単なる思春期映画にしたくないという想いもあったのだろう。堀北ファンなら一度は観ておくべき佳作である。(増當竜也)