人生の大切なことはオークションから学んだ・・・って書く。たしかに、本を読む限り、ヤフーオークションを利用することで、人生さえもが変わってしまっている。しかし、しずんでいるわけじゃない。そういう本ではない。まったく逆で、本全体がネアカ、陽性であり、筆者いきいきしている。整理が苦手。部屋に確かにあるはずのCDやらなにやらを、積もった地層から発掘する手間よりも、オークションで落札した方が楽だ・・・て書く。これは、ふつうの人なら理解できない感覚だろうが、ぼくには理解できてしまう。今まで落札した品々についての記述には、理解を超えて、人間の弱さみたいなものまで実感してしまう。鉛筆から海外の土地までオークションで手に入る・・・とも書く。つぎ込んだ資金はン百万・・・とも。どう読んでも、ヤフーオークションの巨大さを思い知る本である。オークションで入手できる衣装でファッションショーをやったり(それも、かなりのページをさいて)、イリーガルな出品ブツについて触れたり、オークション便利ソフトを紹介したり、全編パワーまき散らしの本なのである。強烈な魅力がオークションにはある。本を読めば、わかる人には痛いほどわかる。実際、読んでいて、うーん、共感といえる回数は、とても多かった。他人のオークション戦略を読めるということでは体験者にも向いているし、もちろん、ヤフーオークション始めたばかりの人にも、まっさきにおすすめ。でも、ヤフーオークションってなに?という人が読んだ場合、中には、はまってしまうことへ警戒感を持つ人や、魅惑的な匂いがぷんぷんすることに嫌悪感を感じる人もいるだろうが、読まなきゃ、自分の意見をもてない世界でもある。読んだ方がよい。